金属アレルギーと矯正治療

うっとおしい梅雨が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は「金属アレルギーと矯正治療」についてのお話です。
皆さんも御存じのように、「アレルギー」は、花粉、ハウスダスト、猫の毛、食べ物などがもとになり、人体にアレルギー症状を起こします。ひどい場合はショックを起こす場合もあります。
そういう私もスイカとメロンにアレルギーがあり、ここ何年も口にしていません・・・
さて、本題の「金属アレルギー」ですが、矯正治療はマウスピース矯正(プラスティック)を除き、ブラケット(ブレース)、ワイヤー、奥歯のチューブなどいずれも金属製です。ただしブラケットは透明なセラミック製があり、これはメタルフリーです。
ですから使用する装置の金属の中に、その人にとってアレルギーを起こす成分が含まれていれば、やはりアレルギー症状を起こします。
では金属アレルギーが心配な方は、どうすればいいのでしょうか?

一般的には皮膚科で「パッチテスト」という検査をして頂くのが良いのですが、矯正装置に含まれる金属の成分を全て調べるのは困難です。
そこで当院では、

まず実際に使用する矯正の装置を部分的に装着して、1週間ほど様子を見ます。

→症状が出なければ、本格的な検査にはいります。
→もし症状が出てしまった場合は、矯正治療をお断りするか、マウスピース矯正が可能であればそちらにするか、またはアレルギーを起こしにくいチタン製の装置やワイヤーで治療することになります(なおチタンでもアレルギーを起こす方はいます)。
なお、金属だけではなく、天然ゴム(治療中にお口の中で使います)や、ラテックス(治療時に使用する手袋)にもアレルギー症状を起こす方がいます。
当院では、「アレルギー」にも、十分注意したうえで矯正治療を進めてまいります。

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