正しく咬むために

ようやく梅雨らしくなって、雨が多い日が続いています。

台風の影響で、大雨になった地域もあって心配でしたが、落ち着いたようでよかったです。

さて、前回に引き続き、スタッフ日誌で咀嚼(そしゃく 食べ物をかみ砕くこと)に関して

記事にしたいと思います。

前回では、「グラインディング咀嚼で歯列幅を大きくすることが大事」

という記事を書きました。

左図のように、縦に咀嚼するだけではなく、右図のように

すり潰すような動き(グラインディング咀嚼)が歯列幅を広げ、結果、歯列も良くなります。

しかし、混合歯列期で臼歯部交叉咬合があった場合、この咀嚼パターンが

出来ないことがあります。

この写真が交叉咬合です。(上の臼歯部が、下の臼歯部より内側に入っています)

正常なパターンは、右側で咬んだ場合、正面から見ると下顎は左図のように動きますが、

交叉咬合の場合、右図のように、逆パターンの動きをすることが、

多いのです。その結果、下顎偏位(顔の曲がり)や、下顎骨の左右非対称的な成長が

生じる原因の1つになる可能性があります。

交叉咬合は、自然には治りませんので、矯正治療が必要になります。

矯正開始のタイミングの見極めも大事です。

お子さんの歯列、大丈夫かな?と思ったら、矯正の専門医に是非一度ご相談を

お勧めします。